哲学の道
最近脚光を浴びている『哲学の道』を知っていますか?若王子神社から銀閣寺まで、南北に延びた約2kmの小径を哲学の道と呼んでいます。この道に沿って流れている京都疎水の西側には石畳が敷かれ、散策しやすいようになっています。日本の道百選にも選ばれているほど美しく、情緒のある京都の道です。ここ最近では、観光マップでも取り上げられることが多く、観光客の間でも人気のスポットになっています。休日はここを散策する観光客の姿が目立ちます。のんびり散策するなら、人通りの少ない平日がおすすめです。
それにしても哲学の道とは変わったネーミングですが、どうしてこのような名前がつけられたか、説明してみましょう。京都で有名な哲学者、西田幾太郎が物思いに耽りながらこの道を行き来していたために、この名前がつけられました。当初は思索の小径と呼ばれていましたが、幾太郎の弟子である田辺元や三木清たち、哲学を学ぶ者が好んで散策したことから、哲学の道と呼ばれるようになったそうです。正式に哲学の道と命名されたのは1972年と、それほど古い話ではありません。道の中間点ほどに法然院があります。法然院のそばには、西田幾多郎が詠んだ歌が石碑に刻まれていますので、足を止めてみましょう。「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行くなり」
哲学の道を実際に歩いてみると分かりますが、思索するにはピッタリの道といえるでしょう。京の哲学者が好んだ哲学の道を、あなたもたどって物思いに耽ってみてはいかがでしょうか。物思いに耽って哲学の道を歩くのも悪くありませんが、実はこの道の周辺には神社や寺院が点在して、観光スポットとしても見応えがあります。特に北の銀閣寺は世界遺産にも選ばれている寺院です。境内をゆっくり散策して、古都を思う存分肌で感じてみてください。
それと哲学の道で忘れてはならないのが、この道を取り巻く四季の美しさです。春は桜がトンネルを作り、その美しさに心を奪われ思索どころではないかもしれません。夏の夜は涼しげに流れる水の音を聞きながら、ホタル見物も出来ます。秋はみごとな紅葉に目を奪われ、水路に流れる赤いもみじに心も奪われることでしょう。冬はうっすらと雪化粧した哲学の道に、足跡を残しながら散策してみるのも趣があっておすすめです。哲学の道を歩いて疲れたなら、喫茶店に入り一杯のお茶で足を休めることも出来ます。レトロな雰囲気のカフェが、ひとときの癒し空間を私達に与えてくれます。